第11回 1997年(平成9年)8月31日
気温34度の猛暑の中での開催。男子は佐々が2位と健闘。
女子は市民ランナー出身の小倉(現田中)千洋が優勝。
11回目を迎え、新たな歴史へ第一歩として踏み出した今大会では、気温34℃の猛暑の中での戦いとなり、スローペースでの展開を余儀なくされた。男子では前年のアトランタオリンピック銅メダリストのエリック・ワイナイナ選手が会心のレース運びで’94大会に引き続いての優勝を手に入れた。不調にあえぐ日本男子マラソン陣にあって、今大会2位に食い込んだ佐々選手(京都大学)の見事な走力は新人とは言い難く、一脈の光を見い出してくれた。
一方、その層の厚さを世界に誇る日本女子陣の一角にまた新たなヒロインが誕生した。市民ランナーから、マラソンをはじめた小倉千洋(和光証券)が、大舞台で見事にフルマラソン初優勝を果たした。
前年のアトランタパラリンピックマラソン(全盲の部)で優勝の柳川選手の参加、RCチップ方式の採用、スタート会場でのバルーン係留など話題の多い大会であった。