2013北海道マラソン
Tips for Runner

第2回
ファンラン参加者は要チェック!

夏マラソンを走り抜くために

立命館大学 スポーツ健康科学部

浜岡隆文教授(スポーツ科学コース)

Q1:夏のマラソン他の時期違って特に注意した方が良いと聞きました。一番気を付けた方が良いことはなんですか?

A:脱水症状や熱中症に気をつけて下さい。

 脱水症状に気をつけて下さい。走る2時間くらい前に、市販のスポーツドリンク500mlを良く冷やして(吸収がよくなるため)飲むことをお勧めします。余分な水分は尿として排出され、落ち着いてレースに臨むことができます。同じ水分でも水ばかり飲んでいると血中低ナトリウムの状態になり、足が痙攣することがあるので、塩分を一緒に摂取してください。

 また、熱中症にも気をつけて下さい。

 レース中は帽子を着用し、首筋にも直射日光が当たらないようにしましょう。体温が上がり過ぎないように手足や首筋に水をかけるのもいいでしょう。

Q2:今回初めてファンラン(11.5km)に参加します。本格的なランニングはあまりしたことがないのですが、注意点を教えていただけますか。

A:レースに参加する場合は、事前準備として体をしっかり慣らしておくことをお勧めします。

 練習があまりにも不足していたり、夏の運動になれていない場合は、慎重に参加を検討して下さい。レースに参加する場合は、事前準備として体をしっかり慣らしておくことをお勧めします。

Q3:マラソン完走後、足の疲労が心配です。走り終わった後におススメのストレッチなどはありますか?

A:血行を良くするために、足を冷やし(アイシング)、なるべく水平にしておいてください。

 レース直後は乳酸などの疲労物質が足にたまります。血行を良くするために、足を冷やし(アイシング)、なるべく水平にしておいてください。立っているよりも、足を前に投げ出すようにして座っておく方がいいでしょう。また、回復のために、マッサージをして血流をよくすると老廃物が排出されやすくなります。太ももの裏やふくらはぎをしっかり伸ばすストレッチもお勧めです。

プロフィール

浜岡隆文(はまおかたかふみ) 立命館大学スポーツ健康科学部教授。専門分野はスポーツ医学・環境医学。

東京医科大学大学院医学研究科修了。磁気共鳴分光法や近赤外分光法などを用いて、運動時の酵素動態や筋エネルギー代謝の測定を行っている。’96年第1回ヨーロッパスポーツ科学学会若手研究者賞、’99年日本臨床生理学会優秀論文賞を受賞。’85年ハワイアイアンマントライアスロン世界選手権完走。