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安全でスマートな給水方法
◆安全でスマートな給水方法
1)「喉が渇いてからでは遅い」と言われます。最初の給水所から少量をこまめに摂ってください。とくに北海道マラソンは真夏のレース。飲む以上に首、頭、鼠蹊(そけい)部にかけます。腹を冷やすと腹痛のもとになるので、なるべく腹部にはかけないようにします。
2)給水所では止まらず走りながら飲むのが基本です。給水所の20mくらい手前から後方の安全を確認しながら徐々に給水テーブルに寄っていきます。止まって飲む時はテーブルから数歩以上離れて飲むのがマナーです。後続のランナーと交錯しないように配慮しましょう。序盤の給水所は大混雑します。ペットボトルを持つかポーチに入れて走り出す方法もあります。
3)第1テーブルの進行方向の端っこの紙コップを走りながら左手の人差し指と中指と親指で「ヒョイ!」と摘まみ上げ、開口部を半分に潰して、水分の半分を捨てます。紙コップの開口部をUの字に折りたたみます。紙コップを横にして、飲むのではなく、水を吸うように摂ります。これは誤ってテーブルにある紙コップをなぎ倒してしまうことと、むせるのを防ぐためです。
4)給水所の混雑、スポーツドリンクの糖分摂取によるインシュリンショック(※)でどうしても給水後はペースダウンします。サブスリー、サブ3.5、サブ4などタイムを狙う時は給水のたびに焦ります。しかしここは「ペースダウンの遅れは5kmかけて取り戻す」という鉄則を守って、けっして焦らないことが大切です。キロ5分が設定なら給水所を挟む区間が5分半まで落ちても大丈夫。30秒を5kmで取り戻すためにキロ6秒速く走って挽回します。
※インシュリンショックとは
スポーツドリンクやエネルギージェルなどを摂って血糖値が急に上昇すると、血糖値を下げるホルモン(インシュリン)が一気に分泌されます。過剰に分泌されたインシュリンが逆に血糖値を下げすぎてしまい、低血糖となり、クラクラして集中力が落ちて走るのが苦しくなることがあります。個人差があるので、事前の距離走などの練習時に試して、自分の身体がどうなるのかを確かめてください。
<最後に>
紙コップとゼリーのゴミは主催者が用意したゴミ箱に入るように捨てましょう。レース終盤になると、ランナーが捨てた紙コップが水でブヨブヨにふやけてコースを覆い、滑って転ぶ危険があります。デキるランナーは給水を最後までスマートにこなします。カッコよくコースを駆け抜けてください!