News新着情報
レース中の健康管理(熱中症)についてのお願い
投稿日 : 2022年7月27日
北海道マラソンは夏に開催されるマラソン大会で、熱中症になるリスクが高いといえます。
軽度の熱中症は休息と水分補給で改善しますが、重症熱中症は命にかかわるため、体温を下げる急速冷却が必要になります。
そこで今大会より東京2020オリンピックのマラソン・競歩競技で整備されたアイスバスを準備します。意識障害を伴う重症熱中症は医師の判断で直腸温を測定し、必要に応じてアイスバスで冷却。その後に医療機関に搬送します。重症熱中症のサインの1つは意識が朦朧(もうろう)とすることです。レース中に「ボーっ」としてきた場合は無理をせず休息するか、レースを中止してください。自分の周りにそういう人がいれば救護スタッフに声をかけてください。塩分摂取不足や水過剰摂取は低ナトリウム血症を生じるので、塩分も十分に摂取してください。
北海道マラソン救護統括 上村 修二(札幌医科大学救急医学講座)